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歯周病治療
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歯周病の原因

歯周病の主な原因は、歯についた歯垢・歯石です。歯の周囲に歯垢・歯石が付着したままでいると、そこを巣とした細菌が繁殖し、歯肉に炎症が起こります。
その間に自覚症状(痛み、違和感)はほとんど感じませんので、気づかない間に歯周病が進行し、気がついたときには歯がグラグラになっているということもあります。その他にも、悪い歯並びや、咬み合わせ、ストレス、歯ぎしり、口の渇きなども歯周病の原因になると考えられています。

歯周病チェック

ここでは、歯周病の症状として考えられる項目を8つ挙げます。
1つでも当てはまる項目があれば歯周病の可能性がございますので、一度詳しい検査を受けることをご提案いたします。

  • 歯を磨くと血が出る
  • 歯がグラグラ動く
  • 歯肉が腫れる
  • 力を入れて咬めない
  • 口臭がする
  • 歯と歯の間に隙間ができている
  • 歯が長くなったように見える
  • 食べ物が挟まる

日本の歯周病治療の現状

歯周病治療の進め方はすでに欧米では昔から以下のような明確なガイドラインが考案され臨床応用されています。
このガイドラインはすでに1980年代には日本に紹介されています。

歯周病治療のガイドライン

1.初診で来院された患者さんに必要な検査をします

  • レントゲン検査
  • 歯周ポケット測定検査
  • 診断用模型の作製

2.検査によって得られた診断をもとにして治療計画を立てます

診断結果をもとにして治療計画を立てて患者さんとよく相談します。

3.歯周基本治療をおこないます

  • ブラッシング指導
  • 歯石除去
  • カリエス治療
  • 咬合調整
  • 暫間修復
  • 矯正

4.症状に進行が見られれば必要に応じて外科的処置をおこないます

症状に進行が見られる場合は、初期治療だけで対応できないので外科的処置をおこないます。再生療法はここに含まれます。

5.歯周病で症状が進行した歯を再建します

歯周病に罹患して失われた歯やむし歯で症状が進行した歯を再建します。インプラントはここに含まれます。

6.プログラムされたメンテナンスを開始します

歯周病の患者さんにとって重要な治療です。いったん症状が進行した口腔内を治療しても、再発しやすいのが歯周病の特徴です。そのために悪くなってから治療するのではなく一歩ふみこんで悪くなる前に予防をしていくということが大切です。
そのために年に4回、つまり3ヶ月に一度の定期健診(メンテナンス)が必要になります。
このメンテナンスを受けていれば、仮に問題がおきてきても早期発見ができます。
早期発見して早期に治療をおこなえば時間と費用が抑えられることもあります。
結果的に健康な口腔を長期にわたって維持することが期待できます。
当院の患者さんで最年長の男性の方も、開院以来29年間にわたりメンテナンスを続けていらっしゃいます。

歯周病治療の症例

進行した歯周病と矯正を組み合わせた治療

症状が進行した歯周病で前歯に隙間ができています。まず歯周病治療を行い、その後に矯正を進め、最後にセラミック冠を装着し治療しました。

【年齢・性別】
40代女性
【主訴】
歯の隙間があったことから噛みにくく、咬み合わせも悪いことからストレスを抱えていた。
【検査・診断】
レントゲン・口腔内の写真や顔貌写真を撮影、歯列模型を作成し、全額的な歯周病と歯列不正による咬合不全、審美的な問題を抱えていると診断しました。
【料金】
合計 2,321,000円(税込)

矯正治療 880,000円(税込)
セラミッククラウン単体 154,000円(税込) 計1,232,000円(税込)
プロビジョナルクラウン単体 22,000円(税込) 計176,000円(税込)
(左上6542112 左下6 計8本)
印象採得 33,000円(税込)
【治療回数】
53回
【治療期間】
3年6カ月
【リスク副作用】
矯正治療中は、歯の動き始めに痛みを感じる場合があります。かぶせ物は過度の衝撃や歯ぎしり、食いしばりなどで破折する場合があります。

歯周病検査と結果の説明

上に説明したガイドラインのなかの1の検査には、歯周ポケット測定検査という検査があります。この検査は歯の周囲にある歯周ポケットという溝の深さを測定することにより、歯周病の進行程度を診断するのに用います。
現代の医療において、例えば内科や外科で血液検査やレントゲン検査もせずに薬を出したり、いきなり手術をしたりするなどということはないはずです。歯周病の治療も同様です。
検査をして現状がどうなっているのか、その原因はどこにあるのか、そして今後症状を改善し、再発を予防するにはどうしたら良いのかを診断し、それをもとにして治療計画を立案して治療を進めていくということが現代の医療においては重要です。

セカンドオピニオンの重要性

ご自分の受けていらっしゃる治療と比べてみて自分はいったいどちらの状況かをよく振り返ってみてください。
もし「ガイドラインどおりでないな」と感じられたら担当歯科医に質問してください。何かの理由があって「必ずしもガイドラインどおりではないがこういうステップでちゃんと治療していますよ」という納得できる答えがいただけるときは大丈夫です。
しかし、もしそうでなければ、他の医院でセカンドオピニオンを聞いてみられるということも必要でしょう。

当院の歯周病治療の流れ

当院では、治療を開始する前に 上記の歯周病治療のガイドラインに沿って進めていきます。
最初におこなうのが、精密検査です。精密検査の項目は以下のものです。

レントゲン検査

パノラマレントゲンで顎から口腔内全体を撮影します。顎や歯の位置関係、歯の形態、修復物の状態などを把握することで詳しい診断がおこなえます。

歯周ポケット測定検査

ポケットプローブという棒状の器具を歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目の溝)に挿入し、歯周ポケットの深さを測ります。これにより、深さだけでなく歯石・歯垢の沈着状態、出血や排膿の有無、歯の動揺度など確認できます。

口腔内チャートの作成

レントゲン検査、歯周ポケット測定検査で取得した情報をもとに口腔内チャートを作成します。
チャート表では、歯石・歯垢の沈着状態、出血や排膿の有無、歯の動揺度、咬合(咬み合わせ)の状態など様々な情報を確認することができます。